スタッフ宮崎の偏愛的植物生活

第6回 我が家の『アロエ』その2

ラルゴスタッフ宮崎の偏愛的植物生活
第6回 我が家の『アロエ』その2
お久しぶりとなってしまいましたが、我が家の植物達は、相変わらず元気です。

本日も懲りずにアロエをご紹介。前回は生育途中の幼いものが中心でしたが、
今回は比較的年期の入った「完成」しつつあるアロエ達をお見せします。


アロエ


Aloe Plicatilis(プリカティリス)
南アフリカのごく限られた地域に自生する、原種アロエです。
刺々しい印象の強いアロエのイメージを覆す、むっちり肉厚の瑞々しいアロエです。
通常アロエは。旋回させて育っていきますが、このプリカティリスは
葉を扇状に互生させて育っていく、面白いアロエです。


アロエ


株はだんだん幹立ちし、更に大型になると分頭してたくさん枝分かれしていきます。
我が家の株も60cm程度まで成長してはいますが、
未だ分頭の気配無く、一本立ちで男らしく成長しています。
自生地域を見ても分かる通り、比較的寒さには弱いですが、
屋内なら問題なく冬越え可能です。
性質が丈夫な割には草姿も非常に美しいので、
もしどこかで見かけたら、是非育ててみてください。


アロエ


Aloe melanacanta v.erinacea(アロエ・エリナケア)
ナミビア原産の原種アロエ、エリナケアです。
かなり探して、ようやく見つける事が出来た思い入れのある一株です。
少し前までは、良く見かけることがあったのですが個体数も減少し、
パッタリ見かけなくなっていました。最近また実生されたものが充実したのか、
また流通している印象です。

自分の中では最高峰のトゲアロエ!新芽のトゲは柔らかい乳白色ですが、
古くなるにつれ、黒く変色していきます。
こちらの株は実生からおよそ20年以上経った古い株だそうで、
これからも大事にしていきたいアロエの一つです。

上から覗き込むのが何と言ってもオススメ!


アロエ


アロエ


Aloe striatula (アロエ・ストリアツラ)
椰子アロエとも呼ばれる、上二つとはまた違った趣のアロエです。
ヒョロっと伸びた幹から、アロエ特有の多肉質な葉を覗かせます。
分類の上ではすごく地味なアロエなのですが、自分はこのアロエがとても好きです。
和鉢ばんかと合わせて、盆栽のような楽しみかたをしても楽しそうです。


アロエ


以前に強剪定されたのか、それとも主幹が折れたのか、
根本にごつい切り株のような塊が・・・。
普及種でも、それぞれの個性が垣間見えるとさらに愛着が湧きますよね。
皆さまも、アロエを食べてばかりいないで、是非育ててみてください。



第5回 我が家の『アロエ』たち

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第5回 我が家の『アロエ』たち。
アロエ・・・。主に食用や薬用などに使用されている、割と身近にある多肉植物です。
非常に剛健で関東以南では難なく冬越えするためか、よく道ばたで大きな固まりになっているのをよく見かけますね。

自分はどういうわけか昔からこの「道ばたアロエ」が大好きで、
小学校の頃学校の帰り道途中にある大きめのアロエを毎日観察してから帰宅する、
という何とも言えない幼少期を過ごしました。


アロエ


そんなこんなで当然いい歳になってもアロエが大好きです。
今回は我が家のアロエたちをご紹介します。


アロエ


アロエ


Aloe peglerae (アロエ・ペグレラエ)
南アフリカのトランスバール地方に自生するアロエ。
花が大きく美しいことで有名ですが、僕にとっては白く化粧した肌と、
荒々しいトゲの組み合わせがたまらなく魅力的です。
水を控えて育てると、球状に丸まってかわいいんですよ。
少し開いてしまっていますね。


アロエ


アロエ


Aloe suprafoliata(アロエ・スプラフォリアータ)
こちらも南アフリカ原産です。実はアロエというものはほとんどアフリカ産なのです。
なかなか珍妙な姿ですが、小さいうちはこのように扇状に葉を伸ばして育ちます。
この姿が非常に魅力的で、ファンも多い品種です。
育つにつれ葉は通常のアロエのように旋回しますが、
それをなるべく抑えて育てられるかが腕の見せ所というわけです。


アロエ


Aloe marlothii (アロエ・マルロシー)
こちらも南アフリカ原産です。和名では「鬼切丸」という、
何ともかっこいい名前で流通しています。
個人的に最も好きなアロエです。こちらは実生したものを譲っていただきました。
まだまだお子さまですが、むっちり肉厚な葉と鋭くごついトゲのバランスがたまりません。
成長は非常に遅いので、もう一生連れ添う覚悟です。

たかがアロエ、されどアロエ。世界にアロエは600品種以上!!
全てを知るのにはいったい何年かかるやら。
次回は「我が家のアロエたち その2」をご紹介予定です。
お楽しみに。


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BACSAC
イギリス発のユニークなガーデンポット。
ハンギングしたり、鉢カバーに使ったり、野菜を沢山植えてみたり・・・。
新しいベランダガーデニングのヒントになりそうな商品です。



第4回 Platycerium willinckii

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第4回 Platycerium willinckii - ビカクシダ ウィーリンキー -
皆様、明けましておめでとうございます。
今年自分は、一面雪景色のなか新年を迎えました。
雪を冠った木々が美しく、なかなか風情のある年越しとなりました。
まだ、始まったばかりのこのコラムですが、本年もよろしくお願い致します。
年末に手に入れた「牧野富太郎植物記」。
最近の愛読書となっております。


Platycerium willinckii ビカクシダ ウィーリンキー


さて、2015年の最初の植物は自分にとって思い入れの深い品種をご紹介したいと思います。


Platycerium willinckii ビカクシダ ウィーリンキー


この何とも珍妙な草体の植物は、ビカクシダと言います。
こんな姿ですがシダの仲間なんです。
初めての出会いは、21歳の頃に久しぶりに立ち寄った牧野植物公園でした。
大温室でこの奇妙な植物に一目惚れしてしまい、今に至るというわけです。

現在全世界に18品種が自生しており、本日ご紹介する「ウィーリンキー」は、
主にインドネシア・ジャワ島に生息しております。
主に大きな木々の幹にくっついて育つ「着生種」と呼ばれる種類です。
一見複雑な構成に見えるこの植物ですが、
それぞれの葉っぱに厳しい環境で生き抜く為の工夫が成されています。


Platycerium willinckii ビカクシダ ウィーリンキー


Platycerium willinckii ビカクシダ ウィーリンキー


まず、この茶色く枯れた部分は【貯水葉】と言います。品種によって形は様々ですが、
ウィーリンキーの場合、大きく漏斗状に開いたこの部分で、
雨水や着生している木々の落ち葉をかきあつめ、
養分としています。また根の部分をこの葉が覆っていることで、
急激な根の乾燥を防ぐ役割もあります。
種類によってはどんどん芽が増え群生していきます。
巨大なコロニーを形成した個体は何とも言えない迫力です。


Platycerium willinckii ビカクシダ ウィーリンキー


貯水葉とは対照的に、この青々とした部分は【胞子葉】と呼ばれます。
その名の通り葉の先端に胞子を付けて繁殖するための重要な葉です。
小さく細かい毛に覆われた葉は美しく、ビカクシダの鑑賞価値は主にこの葉にあると言えます。
(新しい貯水葉の展開も、みずみずしい緑に覆われとても美しいです。)
ウィーリンキーはこの胞子葉が非常に長いのが特徴です。


Platycerium willinckii ビカクシダ ウィーリンキー


決して恵まれた環境とは言えない樹上で生きていく上で、
必要最低限の機能に特化し生き抜く着生植物は、自分にとってたまらなく魅力的に映ります。
オセアニアに生息するビカクシダは、日本の気候にも対応しやすいものが多いので、
是非育ててみてはいかがでしょう?

きっと皆様も夢中になりますよ。


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BRAUN 壁掛け時計
機能に特化した極限までシンプルな外観。
本日ご紹介したビカクシダに通じるものを感じます。
アトラクト・ラルゴにて購入。

では、また次回。



第3回 Tillandsia Duratii

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第3回 Tillandsia Duratii - チランジア ドゥラティ -
本格的な冬の到来です。自宅の植物たちも寒さに弱いものは屋内に避難し、
ただ今、自宅のリビングは植物たちでかなり賑やかな状態です。

外で栽培していると、意外とじっくり一鉢一鉢を観察する機会が少ないので、
毎年取り込んだ際に、各々の変化を観察するのが習慣になっています。
あまり変わらないものから、今回ご紹介する植物のように、
劇的な変化があるものまで千差万別です。

前回のコラムで「冬は退屈」などと言っておりましたが、
この時期はこの時期で、こういった観察、春に向けての準備や種取りなど、
むしろ楽しいことも多いのです。


Tillandsia Duratii チランジア ドゥラティ


さて、このドゥラティというチランジア
(巷ではエアープランツと呼ばれています)が
今年も花を咲かせそうです。
手のひらほどのサイズから付き合い始めて、
そこそこ長い間育てているのですが、
毎年必ず花開いてくれます。


Tillandsia Duratii チランジア ドゥラティ


ただ、開花までかなりの時間を要するので、
しばらくはこのように長く伸びた花芽を鑑賞して、
花の咲くのを待つということになります。

チランジアは育成に「風」が大きく影響します。蒸れにも弱いので、
水やりも夜間に行い翌朝には乾いているという状態がベストです。
意外と忘れがちですが他の植物たちも、屋内管理の長いものは、
風通しを意識してあげると元気に育ってくれる場合が多いですよ。

チランジアの多くは、木の枝に引っかかったり、着生して育つものが多く、
なかなか見た目の面白い種類が多いので、育てていて楽しいです。
中にはサボテンに着生する強者もいるんですよ。
チャンスがあれば、自生地に赴いて、その姿を拝んでみたいものです。


Tillandsia Duratii チランジア ドゥラティ


植物は水が育て、太陽が育て、風が育てるということを再認識させてくれるこのドゥラティ。
タコの足のようにクルクル縮れた枝がチャームポイントです。

今はデスクの端っこが定位置で、アトラクトで購入したテンポ・ドロップと仲良く並んでいます。
繊細な結晶の質感が、この植物に良く合っていると思うのですが、いかがでしょう?


Tillandsia Duratii チランジア ドゥラティ


今はひたすら開花が楽しみです。花が開くと、
見た目に似合わず良い香りを漂わせてくれるんですよ。
今度、きれいに咲いた姿をお見せできるよう、せいいっぱい世話することにします。

では、また次回お会いしましょう。



第2回 Dioscorea elephantipes

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第2回 Dioscorea elephantipes - ディオスコレア・エレファンティペス -
冬が近づくにつれ、園芸の楽しみは少なくなってきます。本来温暖な気候で暮らす植物が多い我が家では、冬というのは成長を止め、じっと耐え抜く季節。ですので園芸の醍醐味である、のびのび成長していく姿を見られないのは、なかなか退屈なのです。

ただ、植物全てが温暖な気候を好むというわけでは無く、涼しい季節が大好き!!
という品種もございます。


Dioscorea elephantipes ディオスコレア・エレファンティペス


我が家にいるディオスコレア・エレファンティペス。
和名では“亀甲竜”と呼ばれるこちらは秋から春にかけて荒々しい木肌から長いツタを伸ばします。


Dioscorea elephantipes ディオスコレア・エレファンティペス


このエレファンティペスはアフリカが主な生息地で、
種類としてはヤマイモに近いので、しばしば食用になることもあるようです。

その他にメキシコ原産のマクロスタチア。東南アジアに生息するブルビフェラ(宇宙イモとも呼ばれます)がありますが、エレファンティペスは休眠時の意思表示もハッキリしていますので、かなり育てやすい部類ではないかと思います。

ツタが伸びるスピードはかなり早いので、
支柱など絡める場所を作ってあげると元気よく成長してくれますよ。


Dioscorea elephantipes ディオスコレア・エレファンティペス


名前が示す通り、象の脚のような木肌は見る人を引きつけます。
そこから出てくるかわいいハート型の葉っぱ。
ワイルドさの中に垣間見えるかわいさが、この植物の大きな魅力ですね。

ちなみに植えている鉢はかなりお気に入りで、共通の趣味で知り合った陶芸家の方の作品です。
金属のような荒々しい質感が、この植物にピッタリなのです。

比較的パサパサした気候で生活する植物のご紹介が続いたので、次回は“しっとり”した品種を紹介したいと思います。ではまた次回お会いしましょう。

宮崎



第1回 Pachypodium horombense

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第1回 Pachypodium horombense - パキポディウム・ホロンベンセ -
Pachypodium horombense パキポディウム・ホロンベンセ


記念すべき第1回目は、プロローグのエピソードで幼少期の自分に衝撃を与えた
「パキポディウム」という植物のご紹介です。

もともと南アフリカや、マダガスカルに自生する何とも奇妙な多肉植物です。

様々な品種がありまして自分も数品種育てていますが、
今回は特に付き合いの長い「ホロンベンセ」という種類を選んでみました。


Pachypodium horombense パキポディウム・ホロンベンセ


ずんぐりむっくりした胴体と、方々から出ている強烈なトゲ・・・、
この珍妙な草姿がたまらなく愛おしいです。

いかつい見た目とは裏腹に、葉っぱは小ぶりでかわいいんです。

更にこの「ホロンベンセ」、葉に模様の入る「斑入り」なんです。
数年前から徐々に模様が目立ってきました。


Pachypodium horombense パキポディウム・ホロンベンセ


もうすぐ秋が深まって、今生えている葉っぱは綺麗に落ちて休眠となります。

トゲのみになる休眠した姿もなかなか魅力的なものです。

ホームセンターで、お迎えしてはや6年・・・。
春先には長ーい花芽が出て、釣り鐘状の黄色いお花が咲くんです。

来年も、見られますように。



~ プロローグ ~

太古の昔から、地球の開拓者として様々な進化を遂げて来た植物。

そんな植物の魅力に取り憑かれた一人の男の「植物偏愛記」でございます。

幼少期に父親と一緒に行った「牧野植物園」で見た、
素晴らしい色とりどりの草花、温室内の奇々怪々な植物達が
自分が植物に興味を抱いた大きなきっかけです。

9歳の頃初めて育てたアイビーは、
今では実家の石垣を覆う程に成長しました。

そんな訳で、段々数を増やしたり、整理したりしながら
少し変わった植物達と暮らし始めて今に至るという形です。

「偏愛」とタイトルにある通り、ちょっと偏ったチョイスになってくるかもしれませんが、
もしよければ自分の植物生活にお付き合いいただければ嬉しいです。